8月の開館スケジュール
2026年08月04日(火)
8月。あついです。
皆様いかがお過ごしでしょうか。こう暑い日が続くともう少し雨が降ってくれたらとすら思ってしまいますね。
今月の開館スケジュールは下記になります。
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<8月の開館スケジュール>
・8/5(水) 19:00-22:30
・8/19(水) 19:00-22:30
(8/12(水), 8/26(水)は休館いたします。)
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バカの壁(養老孟司 著)
高校2年生の時に購入。漫画や参考書以外の本を買ったのは多分これが最初。
当時は難しすぎてほとんど理解できませんでしたが、分からないなりにも心に刺さったところはありました。
(以下長文。思い入れのある本なので長いです。興味のある方は読んでみてください。)
・110Pより抜粋
『ガンの末期で寝たきりになった患者にとっての生きる意味を彼(V.Eフランクル)は問います。医者によっては、そういう人にはもはや生きる意味は無い、と判断するかもしれません。しかし、フランクルはこう考えました。「その人が運命を知った上で取る態度によって、周囲の他人が力づけられる」という意味があるのだ、と。』
高校1年生の時に大きな病気をし左半身の感覚がなくなり、16歳で人生というものを深く考えさせられる羽目になりました。入院、手術、退院。病院から家へ帰るその帰り道で寄った本屋でこの本を右手に取りました。自分の経験と重なり上記の箇所はかなり強く刺さりました。「なんで自分だけがこんな目に…」なんて考えていても仕方がない。人生の良し悪しは解釈次第なのだなと。
・60-61Pより抜粋
『ガンになって、治療法がなくて、あと半年の命だよと言われることがある。そうしたら、あそこに咲いている桜が違って見えるだろう(中略)ガンの告知で桜が違って見えるということは、自分が違う人になってしまった、ということです。去年まで自分が桜を見てどう思っていたかそれが思い出せない。つまり、死んで生まれ変わっている。(中略)絶えず過去の自分というのは消されて、新しいものが生まれてきている』
人生というのはいつ何があるかわからない。いつ死ぬかも分からない。それなのに周りと比較しながら生きててもしょうがない。だから自分の思うままに、自分の満足できる人生を生きていこう。そんなことを考えるようになった16歳と9ヶ月。
そんな意識の変化も、「一度死んで生まれ変わった」という解釈がすごくしっくりきました。そうか、自分は一度死んだのか。
一度死んだおかげで、進路やキャリア選択など、多くの人が不安を抱くような場面で何も不安を感じなくなりました。何を選んだところで死ぬわけじゃない。死ぬことに比べたら大した話じゃない。置かれたところで咲けば良い。
すべては解釈次第。
・52, 69, 109Pより抜粋
『一般に、情報は日々刻々変化しつづけ、それを受け止める人間の方は変化しない、と思われがちです。情報は日替わりだが、自分は変わらない、自分にはいつも「個性」がある、という考え方です。(中略)しかし、人と情報、両者の本質的な特性を比較して考えれば、大きく見て変わらないのがどちらであるかは明らかでしょう。だから、若い人には個性的であれなんていうふうに言わないで、人の気持ちが分かるようになれというべきだというのです。むしろ、放っておいたって個性的なんだということが大事なのです。(中略)「自己実現」などと言いますが、自分が何かを実現する場は外部にしか存在しない。より噛み砕いて言えば、人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる、ということです。』
小学生の頃から個性ってよく分からない言葉だなと感じていました。人と違うことをするのが個性なの?と。
本の中で『おまえらの個性なんてラッキョウの皮むきじゃないか』という一文があって、なるほどなぁと感じました。
養老さんに言われて、「個性的になろうなんて考えずに、人の気持ちが分かるようになろう」と意識するようになりました。ただ意識したらすぐに分かるようになるほど簡単ではなく、初めは人の気持ちなんてさっぱり。それでも、分からないなりにも分かる努力だけはしようと意識していました。
意識し始めたからなのかは謎ですが、高2以降はいつも誰かの相談相手になっていました。相談に乗るよ、なんて言った記憶もないのに、気がつくと誰かの話を聞く羽目になっている。ただ聞くだけだったり、ピント外れなことを言ってしまったり。でもなぜかまた相談相手になっている。
今でも人の気持ちなんて分からないことだらけですが、16-7の頃よりは随分とマシにはなったんじゃないかなと思います。
相談してくれた人たちのおかげです。
感謝感謝。
先日40の節目を迎え久しぶりにこの本を読んでみました。16歳から今に至るまで、このバカの壁という本は何度も読み返しました。24年。養老さんには随分と長い間世話になったなぁと思います。会ったことはないけれど。
会ったこともない人に世話になることもある。
そんなところも読書のおもしろいところ。












